英語・英語教育・TOEIC

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「conduct=実施する」はやめた方がいいのでは?

次のようなTweetがあった。
これはTOEICの問題だろうか。

conductはくせものだ。

「語彙だけの和訳をあてはめれば、正解がいくつもありうる」問題は学習者泣かせである。
理屈で考えてもまず無理で、「聞いたことがある、読んだことがある」という経験がものをいう、ネイティブ話者に極めて有利な問題である。
(TOEICの個人的なテクニックとして、2つで迷ったときは「やさしい語彙を選ぶ」がある。絶対正解というわけではないが。今回はbeginかconductで迷うならbeginとなる)

私が英語教育学でよく読んだり話したりする内容に「試験を実施する」がある。
自分で言う場合つい"conduct a test"と言いたくなってしまう。
しかし一般的なのは"administer a test"である(他にも言い方はあるだろうが)。

それゆえ、conductには警戒心がある(笑)

conductにつき、今回もう1度意味や用法をよく調べてみた。

ややこしくしているのが「conduct=実施する」と覚えることだったようだ。

Oxford Learner's Dictionaryによれば次の通り。

conduct=something to organize and/or do a particular activity
e.g.
to conduct an experiment/an investigation/a survey
The negotiations have been conducted in a positive manner.
They conducted a vigorous campaign for a shorter working week.

意味は「オーガナイズする(組織する、体系づける、まとめる、計画する、(計画して)催す)、特定の活動をする」
cf.conduct an orchestra=オーケストラを指揮する/conduct the tour=その旅行のガイドをする

よって、conductに対応する日本語のコアとして「する、行う/オーガナイズする」と考えるのがよいのではないか。

このコアミーニングを"conduct a project"にあてはめてみると「計画を行う、計画をする」ではちょっと違和感が出るので(「計画する」ならOKだろうが)違うかも、と思えるし(「計画を実施する」だとOKになってしまう)、conductの意味で「計画する」が含まれていると知っていれば「計画を計画する」では変かも、と思えるのではないか("dream a dream=夢を見る"はOKだが)。

あるいはもっと簡単に、conductするのは「実験、調査、交渉、キャンペーン」と覚えておけばよいのではないか。
これらはa particular activity=ある特定の活動なのだろう。

一方、projectは以下の通り、何か新しいもの、またはよりよいものを生み出すためのwork。「新しいもの、改善されたもの」を求める意味合いが強いらしい。

a planned piece of work that is designed to find information about something, to produce something new, or to improve something
e.g.
a research project
a building project
to set up a project to computerize the library system

では「計画を実施する」はどういうべきか。
これに近いまたは関連する意味でprojectの前における動詞をCOCAのコンテクスト、コロケーションで調べたところ以下の動詞の用例があった。
launch/implement/begin/start/introduce/participate/undertake/complete

launchとimplementの頻度が高かった。

これらからわかるのは「計画を『開始する、導入する』」と表現するということ。

implementはOxfordによれば次の通りで「(公式に決定されたものを)始める、開始するニュアンスが強いのではないか。
to make something that has been officially decided start to happen or be used
SYNONYM=CARRY OUT
e.g.
to implement changes/decisions/policies/reforms
A new work program for young people will be implemented.

なおCOCAで、次のような用例がたくさんあった。
project implementation/implementation of the project
implementation project
計画実施と実施計画ということか。

こういうややこしいものは、本来、ネイティブ話者の感覚で、つまり理屈よりも「見たことがある、聞いたことがある」という経験で判断した方がはるかに合理的。
しかし、学習者としてはなかなかそういう経験はないので、理屈で納得しておくことも時には必要だろう。
ただし、コミュニケーションの観点からは、不自然な語彙であっても大抵通じるので、英会話をするときはそれほど気にしなくてよいのではないだろうか。


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【 2017/01/05 】 単語・熟語 | TB(0) | CM(-)

bootは味わい深い語

次のようなTweetを見かけたので、今回はbootについて。



bootは口語で使われることが多い。といってもあまり使われないのでなじみが薄いがなかなかな味わいのある語。

意味の流れ(おそらく)
動詞:ブーツ(長靴)をはかせる→(目的語+out)けとばす・追い出す・解雇する
例:The president booted him out.=He was booted out of the company.
cf.名詞:He got the boot. 彼は首になった。

その他、「(コンピュータを)起動する」の意味も。
ブーツをはかせて歩けるようにする、ということから、コンピュータを使える状態にするということなのか。
それにしても、シューズでなく、ブーツなのはなぜだろう。
boot=a strong shoe that covers the foot and ankle (Oxford Learner's Dictionary)
とあるように、強い感じがするし、「蹴りだす」意味あいもあるからだろうか。


自動詞は「吐く」の意
日本語の「吐く」の音が靴やブーツを連想できるのは日本人にとってご利益!?
といっても、「嘔吐する」話は滅多に聞かないし、聞いてもまずvomit/throw upしか使われないだろうけど。


You bet.にも触れておく。bootとちょっとだけ関係があるから。

You bet.は口語でたまに使われる。汎用性が高く「はい/どうも」的な感じ。

Are you nervous? You bet! 緊張してる? その通り!

以下の表現はYou betを強めて、「確信がある」というような意味合いとなる。一般的にはまずきかないけど。

You bet your (sweet) life[your bottom dollar/your (sweet) bippy/ your boot(s)]

賭けるものが、「素敵な人生」「最後の1ドル」はわかるが、bippy=おしり、bootsというのはどういうことか…
馬に乗る文化や大陸を開拓する中で、ブーツはとても大切なものだったのか?

例:
I can bet my life on it.=それに賭ける。
I can bet my bottom dollar that he'll be late.=彼は絶対遅れるよ。


ネイティブ的で口語的なもの、慣用表現的なものは、学習中にあまり出会わない。
出会ったら、「なぜこのような表現が、このような意味をさすのか」と考えるのは面白い。

ただし、深入りする必要もない。
由来は諸説ある場合も少なくないし、地域差・個人差による使用の有無もあるだろうから。
優先事項は標準的な英語の習得である。
しかし、1個の表現のあれこれを考えるのは、文化まで視野に入れた語学学習の面白いところでもある。
【 2016/12/28 】 単語・熟語 | TB(0) | CM(-)

梅干し

先日、梅干し入りおにぎりを食べたとき、2つのことが気になった。

①英語で梅干しは?
②売られている梅干しは、どれも漬けてあるが『干し』なのはなぜ?

①について
まず、梅= ume/Japanese apricot[plum]
そして、「梅干し」にあたる英語は「梅」の前にpickledを置く(a pickled ume[Japanese apricot[plum]]。

②について
ちょっと検索すれば梅干しの作り方は沢山見つかる。
例えばhttp://www.nagomi-shop.jp/info/umeboshi.shtml

簡単に言えば、「梅を塩漬けした後、天日干しをする」とのこと。「3日3晩の土用干し」という言葉もあるらしい。
http://www.sirogohan.com/recipe/umebosi/

よって「干す」のだから「梅干し」と呼ばれるのだろう。しかし、英語にするときはpickled(漬けた)で表現するようである。見た目からいってもそれが妥当だろう。

また、もっと乾燥させたならば干し柿、干しイモのように干し梅と呼ばれ、dried umeと呼ばれるのだろう。

「梅干し」であって「干し梅」でないのがミソであった。


【 2016/10/05 】 単語・熟語 | TB(0) | CM(-)

英検やTOEICで狙われるか:knock off

先日、大学院で受講したい授業(10時40分に開始)に関して、開始時間を少し早くすることができないか、メールで先生に尋ねてみたところ、次のような返答があった。

We can start at 10:30 or so and knock off a few minutes at the end.

knock offとは何か。
あまりなじみがないので、今回はこれについて。

まず、knock outは、日本人にはなじみ深い。
ボクシング等で、ノックアウトと言えば、相手を殴るなどして立てなくさせること。
そこから、派生的な意味も何となく想像がつきやすい。

問題は、knock off。
knock offはあまりなじみがないので、英検やTOEICで狙われるかも。

もっとも、コア・ミーニングから考えれば想像はつきやすい。

offのコアは「~から離れて」。

よって、knock offは、「たたいて=knock」、「(自分から)離れるようにする=off」というような意味。

実際、辞書によれば、コアは「たたいて払いのける、打ち落とす」。

そこからいろんな意味が。よく使うと思われるのは「(仕事など)を手早く仕上げる、やめる」
これも、「仕事などを自分から離れたところにおく」というようなニュアンスだろう。

例:Let's knock off work and go out for lunch.仕事を中断してランチにいこう。


ということで、上述のメールの内容は次のような感じだろう。

「10時30分くらいに開始し、終わりを数分早めに切り上げることができる。」


学習者としては、「終えるなら、finishでいいじゃないか。knock offなんて出てきたって覚えられない」と思うかもしれない。
確かに中級くらいまでは、類似表現がいくつもあるとき、どれか1つをまずしっかり覚えるということも大事だろう。

しかし、語彙や表現が複数あるということは、それだけニュアンスの違いが存在するということ。
学習が進むにつれ、ニュアンスの違いを感じることができるようになるとよいだろう。

この場合、finishもknock offも、「終える」ということなのだが、両者のニュアンスの違いは日本語で言えば「終える」と「切り上げる、仕上げる」ということであろう。
【 2016/04/13 】 単語・熟語 | TB(0) | CM(-)

blue&silverの強さ

次のようなTweetがあった。


blueは高級でよいイメージのようである。ただ、特に口語で「憂鬱、よくない」というニュアンスで使うことはある。

You look blue.=落ち込んでいるようだ。
Things are looking blue. =形勢が思わしくない。

以下、ブルーとシルバーに関連した表現をTweetしたのでまとめておく。
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blue blood [blúblʌ̀d]
「ぶるー」と伸ばさない

貴族の血統(不可算)、 貴族[名門]の人(可算)

#カタカナ発音滅却委員会



silver bullet=〔問題を解決するための〕確実な方法、特効薬(オオカミ男を銀の弾丸で殺せるという言い伝えから)

cf.smoking gun=決定的証拠となるもの(主に米国)


silver lining=〔地上から見た灰色の雲の後ろ側で〕銀色に輝く裏地〈比喩〉希望の兆し


Every cloud has a silver lining. 悪いことの反面には必ず良いことがある。
Every silver lining has a cloud.楽あれば苦あり。/どんなに良いときにでも悪いことは起きる。/喜びの後には悲しみが訪れる。
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【 2016/03/23 】 単語・熟語 | TB(0) | CM(-)


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