英語・英語教育・TOEIC

英語にまつわる色々な事を書きます。Amazonベストセラー第1位「MAGICAL 実用英文法」。その他「発音」「会話」「TOEIC」などオススメ電子書籍はコチラです⇒ http://t.co/CgueYZtnXj
061234567891011121314151617181920212223242526272829303108

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

英語が必要な日本人は1割。だから…? Part2

今回の記事は先日の記事と関連している。
今回も私見を述べておく。
読者の皆様がどの意見を採用するかは自由である。

ウェブサイトで次のような意見を見つけた。発言者はそれに関連した著書も出しているようである。
===========
「英語を必要としている日本人は全体の1割」と統計的に証明したので、そのことを英語教育学者や教師に知ってもらいたい。
===========


この主張は最近、多数の注目を集めているようである。
恐らく、理由の1つは、大半の日本人が英語が苦手で苦労しており、できれば英語をやりたくないと思っているからであろう。つまり、そういう英語嫌いの人が英語をやらなくてよいのではないか、という気持ちの裏付け・論拠になるからだろう。

「必要性は1割」につき、確かに社会に出てからはそうかもしれないが、大学入試や就職には大勢の人達が英語を必要としているのが現状である。

「必要」の意味が違う、とも考えられるが、「必要」にもいろいろあることを忘れてはならない。

とすれば、日本人に必要なのは、入試での受験力と就職でのビジネス英語力・TOEIC力であり、中等・高等教育ではそこに重点をおく必要があると考えることができる。
「社会での英語」だけでなく「受験・就職での英語」を考慮に入れなければ、日本人に英語が必要か否かはわからないだろう。
「日本人」は、仕事をしている人だけを指すものではない。

また、「英語を必要としている日本人は全体の1割」ということを、「政策関係者と英語教育学者、そして実際に英語を教えている英語教師」に知ってもらいたいとのこと。知ってもらった場合どうしてほしいのか。
必要性が非常に小さいものだから、英語教育を縮小してほしいということだろうか。

「統計結果がそうだから」といいすぎるのは適切ではないように感じる。
統計結果を出した次の瞬間から、社会や世界は新たな状況を生み出しているのだから。
統計は、あくまで計算上の表現であって可能性を示しているだけである。実態そのものではない。
次のようなたとえに似ているとも言える。
「この土地の広さは、東京ドーム3個分だ。」
概要をつかむことはできるが、実際に東京ドームが3個あるわけではないのである。

「英会話学校などの宣伝が目立つのは、英語に興味がある少数の人が目立っているだけで、多数派の無関心の人は顕在化していないから」とのことだが、それは人間の歴史の全部にあてはまることだろう。
我々が学ぶ日本史・世界史の流れも、その大半が華やかな王族・貴族、社会的上層部の人達の歴史であり、目立たないその他大勢の庶民の歴史はクローズアップされない。
しかし、それでも歴史は連綿と続いてきている。同様に、それでも英語の必要性は生じ続けている。

そもそも「多数に必要ではない」という理由で教育内容を変えろというなら、他の科目も全て統計をとる必要があろう。古文、化学式、因数分解、器械体操、たて笛など色々な科目における学習内容についても調査したらよい。
そして、「社会での必要性の程度」を提示して、それに応じた教育内容を主張したらよい。
そのことを、国語や理科や数学や体育や音楽の学者や指導者に知ってもらいたいと主張したらよい。
それこそが著者が標榜する、社会を相手にした「社会科学的アプローチ」であろう。

「すべての生徒のうち将来英語が必要になるのは1~10%だが、例えば職人としていきていこうと考えている生徒にとってはもっと低く見積もるのが妥当」とのこと。
果たしてそうか。「職人」が何の職人かは知らないが、職人の世界も英語が必要になるかもしれない。
植木職人なら、近年盆栽が外国人に大変な人気で、日本に買いに来るだけでなく、弟子入りを希望する外国人もいるとのこと。後継者不足に悩む傾向の強い職人の世界こそ、活路を海外に求める必要が大きいのではないか。

また、政治やビジネスに携わる者だけでなく、芸術やスポーツにおいて活躍したい人も英語ができたほうがよい。そういう人たちの可能性にかける、ということは考えないのだろうか。

もっと身近な例でも可能性にかける、という話はある。
TOEICで必要な得点がとれたから、就職・転職できた、給料があがった、まわりからの評価が高まった、という人は何人もいる。このように、社会での必要はゼロではない。ゼロではない以上、誰にでも英語が必要となる可能性はあるし、英語を使えば経済的に有利になるチャンスをつかめるかもしれない。
「可能性がゼロではない限り、チャンスにかける」という少年漫画的ロマンも人間の一側面ではないか。
数字では説明できないことをやろうとするのも人間であろう。

また仕事でなくても、海外旅行先や日本国内での国際コミュニケーションなどに役立ったという人もいる。そういうことの体験を通して、個人は自分の世界観を広め、精神性を高めることができる。
学校で教える教科としての英語は「仕事で、ないし社会で必要か否か」だけで判断すべきものではない。教養として、文化として伝えていくべきものでもあろう。

そして最後に「英語教育学の大先生たちの意識を変えるのは難しいでしょう」との言葉があるが、ここへきていきなり「大先生」という不明瞭な言葉が出てきた。ものごとを数値で語るのであれば、どのくらいの数値を示す学者が「大先生」なのかも明らかにしてほしいところである。
スポンサーサイト
【 2015/07/29 】 雑談(英語) | TB(0) | CM(-)

英語が必要な日本人は1割。だから…?

 次のようなTweetがあった。
以下、それについて述べる。
ラジオ番組らしいが、内容はいまひとつ。

応用言語学者である番組ゲストによれば「英語を必要としている人は大企業に勤めるごく一部で、日本人の1割」というが、だからなに?と思う。
ほとんどの人が英語を必要としないから学校で英語を教える必要はない、という結論を出したいのか。

しかし結論は違うようだ。
「いまさら英語をなくすことはできない。理由は、戦後ずっと教えられてきたから、今になって一部の人だけが学ぶと、不公平感が出るから。」とのこと。
しかし、そんなに「1割、1割」と言いたいなら結論は「英語はごく一部の優秀な人だけが学ぶべき」になるのでは?

国際化の中、世界共通語として英語の基礎力をつけることは国民にとって大事であろう。
学校教育の間に「将来大企業に入る」のは誰かはわからないし。
またスポーツ、芸術関係でも英語ができれば世界が広げられる人は少なくないだろう。
「将来の可能性にかける」というロマンはないのだろうか。

統計的数値ばかりを強調するのは好みではない。統計をとった次の瞬間から新たな世界が動きだしているのだし。

Twitterを眺めただけでも英語を頑張っている社会人や中高生はたくさんいる。
そういう人たちに対して「将来英語を必要とするのはごく一部のエリートで国民の1割だけだ」と言って勉強意欲に水をさそうとしているように感じる。

この番組にリスナーの多くが関心を寄せていて「中高大10年やっても身につけられない」との声があった。
それに対しての答えは、「中高大といっても実はそんなに多くの時間ではなくて身につけるのに必要な時間が足りていない」と指摘。
それは正しいが、「ではどのくらい必要か」については言及しなかった。リスナーの一番ききたいところではないのか。

私が思うに、正解は「目的による」。(個人差も当然あるが、それはおくとして)。
「海外旅行で買い物ができる」目的であれば、すぐに身につけられるだろう。
読むだけ、聴くだけなど、技能の一部であれば比較的短期に身につけられるだろう。

「だいたいのものが聴けて、読めて、話せて、書ける」ようになるためには3,000-4,000時間の学習が必要であり、最初の1,000-2,000時間の大半はインプットにあてるとよいだろう。
学習時間とは「目ないし耳が英語に触れている時間」であって、辞書をひいたり、日本語でノートをとったりしている時間は含まない。
ちなみに中高で英語に触れている時間は恐らく600時間くらいだろう。
それゆえ、日本人が英語ができないのは当然なのである。

詳細は、拙著「禁書 日本でやりきる英語習得の真実」を参照頂きたい。



最後に一般論として、学者の言うことはあくまで、説と考えるのがよいだろう。
「1割」が統計学で割り出されたものであることは真実かもしれないが、それの解釈は個人や社会、時代などによって変わる。
「1割しか」か「1割も」かなど。

英語教育学の歴史においても、「聴くだけ、読むだけが有効」との学説が出たとき教育界もそれに従ったが、その後「コミュニカティブが有効」との説が出れば今度はそれに従ったりと、その時々で変化するものである。

「英語を身につけたい」と思う人は迷わず練習に励んで頂きたい。
【 2015/07/25 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)

「同じものを繰り返す」は合理的

以前のブログ記事
http://kics2013.blog.fc2.com/blog-entry-440.html
の最後の部分で「読む」指導の一例として次のことを紹介した。

「同じ文章を繰り返し読み、読む速度を上げていく」


これに対し、英語教師の方など数名が反対意見をTweetしていた。
======
「同じものを読むのはつまらない。」

「自分が楽しめるものを読むから、どんどん読めて力がつく」
======

確かに、つまらないかもしれない。興味あるものを読むのが「読む」ことかもしれない。

しかし、それはある程度英語ができるようになった人の意見だろう。

中学、高校レベルで、興味のあるものを見つけるのは難しいだろう。それに、サッカーが好きな生徒はサッカーに関する文章だけ読んでいればよい、というのは教育的に偏っているだろう。
むしろ若いうちに、興味がない、または知らない分野のものについても知識を広げてあげるのが教育だろう。

英語に限らず「実力をあげる」ためには、「つまらない、苦しい」と感じる状態まで練習をする必要があろう。

その練習には相当な量の反復練習が含まれる。

同じものを繰り返すことによって、頭ないし体にそれを刷り込ませていくのである。そうすれば、だんだんと苦労せずに(考えずに、意識せずに)やれるようになる。

いわゆる自動化である。

マラソン選手で、「他人とレースをするのがおもしろいのだ、普段1人で走るのはつまらないからしない」という人はいないだろう。

野球や剣道の素振り、ボクシングのシャドーボクシング、歌唱の発声練習など、上級者になっても必ず行うものである。

勉強でも、内容を自分の血肉とするためには教科書や問題集を反復するだろう。

それなのに、英語に限っては「楽しくなければ英語じゃない、いい英語の授業ではない。」と考える人が少なからずいる。

このような主張をする人は、高い英語力(例えばTOEIC900、英検準1級を苦労せずにとれるレベル)を本当に身につけているのだろうか。反復練習をしないで身につけたのだろうか。自分は反復練習してその重要性がわかっているが生徒には伝えないということなのだろうか。

私の知る限り、国内学習でそのレベルにいく人は皆、苦痛を感じながらも反復練習を続けて達成してきているからである。

「反復はつまらないから、よくない」との考え方は、私の知る限りにおいて、英語習得の観点からは的外れと言える。

そして学校の授業においても「英語習得は苦しいものだ。他の知識・技術の習得と同様だ。」とはっきり伝えたほうがよいと思う。
(このように実感していないなら、伝えることはできないが。実感していない場合の例:教師が高いレベルを、国内学習の別の方法で達成した、高いレベルに達していない、長期海外生活で身につけた等)

なまじ、「楽しく会話していればペラペラになれる」という幻想を残しつつ、英語を身につけられないまま卒業させるよりいいと思う。
そうすれば、英語ができなくても「必要な量をやらなかったから、できなくて当然。将来、必要になったら、必要な量をしっかりこなそう。」と納得できるだろう。

英語習得に関する真実の1つは次のことである。

「一定量を身につける」

どんなに頭の切れる天才でも、語学習得に関しては「一を聞いて十を知る」はありえない。appleを知ったとしても、それによってgrapeまでインプットされることはない。一定の時間をかけ、インプットとアウトプットの練習が必要となる。
逆にいえば、一定量をやりさえすれば、天才でなくても、子供であっても身につけられるのが語学である。

そして、一定量を身につける合理的な方法として、「同じものを繰り返す」を紹介したのである。

これは、海外生活を1,2年行った人が基本的な会話ができるようになるのと同じ原理だろう。つまり、同じ表現を見たり聞いたりするのを毎日のように繰り返し十分なインプットを得るので、また毎日同じ単語・表現を使うので、それに関してはできるようになるのである。

国内での英語習得について詳しく知りたい方はコチラの拙著を参照されたい。


最後に、TOEIC講師として著名な方のTweetを載せておく。
【 2015/07/22 】 英語習得 | TB(0) | CM(-)

語彙表の作成が、今年のメインテーマ

今年も紀要に論文を投稿すべく、先日申請書を提出。一安心。最初2本書こうと思っていたが、忙しすぎるし、この1本が博士論文の土台になるものなので、これに集中することにした。中学・高校教科書の語彙表の作成がメイン。

この語彙表を作成すれば色々な文書の語彙レベルがわかる。今回は新公式問題集Vo.6を使ってTOEICを調査することに。

博士論文では、ニュース記事の難易度を色々な面から測定する。
その1つが語彙であり、この語彙表を使って、カバー率を算出する予定。

中学・高校の教科書の語彙が、ニュース記事においてどのくらい含まれているか、である。
仮に100%であれば、高校を卒業した人ならだれでも、ニュース記事をなんなく読めることになる。
しかし、実際には知らない単語がたくさん出てくるので、カバー率は低くなることが予想される。

ちなみに、文章の内容がわかるためにはカバー率95%が必要と言われている。
未知語の出現率が、20語に1語ということである。

(私の研究では基本とするのが中等教育の教科書である。それは、高卒レベルを基本として議論を進める予定だから。
カバー率を考える場合、基本とするレベルを別に設定しても構わない。例えば、ヘミングウェイの本の語彙を基本として、別の英文のカバー率を考えることも可能である。)


ついでにTOEICデータを見てみた。受験者数は右肩上がりのまま。2014年は240万人!
http://www.toeic.or.jp/library/toeic_data/toeic/pdf/data/DAA.pdf

TOEICの大学生の平均点は公開564(290,669人)、IP440(401,494人)。IPの方が低い。
IPは受験者が多いし、やりたくない人もかなり含まれているからだろう。

一方、公開はやる気がある人、中には大学生トーイッカーがまぎれて?いるから受験者数も平均点もあげているのだろう。
でもこのことは論文では書かないことにしよう(笑)

「TOEICが趣味」「TOEICを愛している」トーイッカーといってもわかる人はいないだろうから。

英検と違って級別ではないこともあり、いろんな立場や趣味趣向の人が集まるのが公開だ。
TOEICのことをほとんどわかっていないヒヨコから、日常業務で英語を毎日使ったり、アメリカで20年生活していたりといった猛獣や、○タクやヘ○タイとも受け取られかねないマニアックまでが一堂に会する。
あたかも異種や他流派も参加できる格闘技のオープン大会のようである。

そんな中で勝負するのは普通の大学生には大変なことである。
私の研究が今後の英語教育に少しでも役立ては幸いである。
【 2015/07/18 】 研究・論文 | TB(0) | CM(-)

英語習得はやることが多い→教育で唯一の解決法

 次のようなTweetがあった。



それに対する私のTweetは次の通り。

================
>RT
中高の内容は基礎として必要。「話せる」ためにはさらに「話す」練習が必要。また「聞く」も相当入れないと教室外での実践的やりとりは難しいだろう。まあ、道案内くらいはできるだろうが。「聞く」を鍛えないと英語ができた実感がないのでは?「聞く」が苦手で「話す」練習に逃げる人がいる。
>続き
もっとも「なんでも聞ける」レベルはプロの領域だとするなら、そんなに聞けなくてもよいのか。「海外旅行での会話(空港、買い物、食事など)」ができれば中等教育はOKか。そして大学ではビジネス関連をやるとか。
>続き
「話す」はバッティング、「聞く」は守備と、野球に例える。相手がいたりバッティングセンターで練習もでき一人で素振りも可能。練習法は色々あれどバッティングは自分の足元が常に同じであることに注意。つまり「話す」は自分基準である。速度、語彙などを自分で制御できる。
>続き
一方「聞く」は相手基準であって、発音、速度、語彙、表現など多様。それらに対応するには「話す」の何倍も練習が必要。キャッチャーだけでなく内野・外野すべてのポジションがある。学校で全部をやるのはムリだろうから練習方法の指導と一部の練習はしたほうがいいだろう。
================

Tweetでは野球に例えたが本当は格闘技にしたかった。
話を野球に例えるのはよく行われていておもしろくないし、自分がものすごい野球ファンというわけでもないから。
でも一般的なのでそうしてみた。

ちなみにボクシングに例えると、攻撃は自分の考えでパンチを出すタイミング、強さ、回数などを決定する。
一方、ディフェンスは相手の多彩な攻撃に対応する形で色々に変化させなければならない。顔面、あご、みぞおち、わき腹など色々狙われるし、パンチの種類・強さも色々、単発なのか5連発なのかも相手次第。ひどい場合、フェイントを使ってその後強烈な一撃があったり。

まあ、マイナーな競技に例えるのはわからない人も多くなるだろうから野球が無難だろう(笑)
それでも、野球のルールも知らない人もいるし・・・まあ、いいか。

要するに、英語ができるようになるには、現在の中高の内容に加えて、「話す」「聞く」の練習も必要ということ。
ただし、今でさえ学校の勉強内容がよくわからない人も多いのだから前途多難に見える。

しかし簡単に解決できる方法はあると思う。
例えば、小学1年生から毎日英語を行う。
そうすれば基本的なリスニング・スピーキングは小学校の間に全員身につくはず。
本当に国民に英語を身につけさせたいと思うなら文科省はそうする以外に方法はないだろう。

中学になってからでは、いかなる教授法をもってしても無理だろう。
理由:
・教室外でも英語が使えるESL環境にならない限り学習動機が生まれにくい
・他の科目の勉強もしなければならず学習動機が生まれにくい
・ハリウッド映画やテレビなどで西洋文化が身近であり、かつ西洋文化や英語のかっこよさにあこがれが強いが、実際に英語をやってみると覚えることが多く地道な作業が膨大で、そのギャップによる精神的ダメージが大きく学習動機が継続しにくい
・身近なものだけに楽しく簡単に身につけられる印象があるが、練習し始めると上達が全然感じられず学習動機が継続しにくい

「そこまでしてやらせたくない」なら、中等教育は基本的な会話などにとどめ、それ以上の英語は一部のエリートの素養とした方がいいだろう。
現在の中高生の大半は、「英語が難しい、嫌い」と言っており、重い負担ばかりをかけ結果を生んでいないのは妥当ではない。そして、多くの大人が英語の苦手意識をかかえながら人生を歩んでいるのは国力的にみてもよくないのではないだろうか。


1日1回クリックして頂けたらうれしいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ
【 2015/07/15 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)

発音を予想するのは英語の綴りから

こちらのサイト、たまたま見つけた。
http://englishbootcamp.jp/blog/?p=9271

マスコミにも取り上げられているとのこと、英語学習者に影響力が大きいだろうから、学習者が誤解しないよう、今回とりあげてみる。

この著者も、私と同様発音にこだわりがあるようだ。

「カタカナ語は全て間違いと心得よ」というのも同じ意見である。

ただ、「あれっ?」と思ったのは次の1文。

"salary は、実は野菜の celeryと、同じ発音なのです。"

さらに次のようにも書いてある。

"音感の良い人は、salaryとceleryが同じ音だということに、すぐに気が付きます。"

ぶーと 


これらの記述は間違っていると言わざるを得ない。

まず、発音を考えるとき、カタカナを基準にするのは間違いのもと。
文字を見ないで耳だけで考えるのもよいが、事実上無理だろう。
日本語の影響を受けており、細かい聞きわけはできないだろう。

それゆえ、発音記号を確認するのがよい。

しかし、発音記号がわからない人も少なくないだろう。
その場合、英語の綴りから考えるのがよい(「フォニックス」とも呼ばれる)。

大抵の場合、綴りと音は対応関係がある。

bag, catなどの"ba", "ca"の音は[bæ],[kæ]。
これをもとに"salary"も[sæ]であろうと予想できる。

celeryの"ce"は、bell, cellなどをもとに[se]であろうと予想できる。

実際に両者は、salary [sˈæl(ə)ri]、celery [séləri]である。
母音が異なっている。

耳がよければ、両者の違いにも気付くはずなのだが。
勘違いをしてしまうと、認識というものはなかなか変わらないものである。

ついでに次の記述における発音記号も気になった。
=============
communication
kə-myü-nə-kā-shən
太字の母音は全て、同じ音(ə)です。
なので、カミュ~ナケ~イシャンと、発音すべきなのです。
=============
「ケ~イ」に対応する発音記号は[kā]ではなく[kei]だろう。
("myu"も正式には[mjù]だが)。


どうやら、この著者は細かいことは気にしないタイプなのだろうか。
「ブートキャンプ」ということからも、「細かいことはいいから、私のまねを繰り返しなさい。たたきあげてあげます!」という上達のさせ方なのだろうか。

それから、このサイトにあるように「ネイティブ発音を目指す」のは自由だが、0歳からネイティブ環境に育った場合を除き、「ネイティブと全く同じ発音にはならない」と思う。
自分の発音がネイティブみたいにならなくても、悲観する必要はない。

発音のポイントをおさえて、より多くの人に通じるような発音を目指すのがよいだろう。
また、発音と同じかそれ以上に重要なのはイントネーションである。

それらを手軽に学びたい方は、拙著「発音PREMIUM」をどうぞ。

  

【 2015/07/09 】 発音・スピーキング | TB(0) | CM(-)

英語の基礎はリスニング

次のようなTweetがあった。
=====
「外国語のリスニングが一番厄介なんやで。スピーキングは無理やったら、最悪喋らないという選択が自分でできる。でも、リスニングはそうもいかん。こっちの意志とは関係なく相手は喋ってくるし、聞き取れなければ、もう訳がわからない。その結果、こっちは何の行動もできない」と授業では言っている。
=====
https://twitter.com/watson_tw/status/566204860958130178

たしかにその通りだろう。
文科省が標榜する「コミュニケーション能力」においても、まず相手の話をリスニングできなければ何も始まらない。
にもかかわらず、教育現場では「話す」ことばりが注目されているように見える。

英語というとどうしても「ペラペラ→スピーキング」と思いがちだが、基本はリスニング。
人間の言語獲得過程の自然な姿である。

日本語でリスニング練習が不要だったのは生まれる前からものごころつくまで大量に聞いていたから。
それがない英語は聞く練習が必須。

聞く練習は、同じ素材を黙って繰り返し聞かなければならず地味。教育現場での授業として人気は出にくいだろう。
また、教師の側もリスニングが苦手でその練習を敬遠したり、その重要性を認識していないことも多いのではないか。

1つの素材を聞くことを授業で何度かやり、後は宿題としてもいい。
初心者は10~20回位は繰り返すべき。

指導はチャンキングによる意味の把握、発音・イントネーション、シャドーイング。
素材全部の暗唱や音読、重要表現の暗記発表、書き写しなどもよいだろう。
これらを行えば授業も「ただ黙々と聞くだけ」になることはない。

チャンキングに関しては拙著「MAGICAL 実用英文法」を参照されたい。
       

もし発音・イントネーションに自信のない方がいらっしゃるのであれば、拙著「発音PREMIUM」を参照頂きたい。コツをシンプルにまとめてある。
     


英語全般の一定レベルに達するにはインプット(聞く、読む)を中心に3,000~4,000時間が必要。
その時間は少しずつでも貯金できる(脳に蓄積できる)。

学校教育ではその全てを満たすことはできないが、生徒の将来のための貯金を増やしてあげることができるのである。

指導者はそのようなことが実感できることが望ましい。
英検準1級やTOEIC800点くらいはとれる英語力を持っていたほうがよい。
そうでなければ、合理的な指導ができないと思うからである。

教育現場ではリスニングの重要性をよく認識して頂きたいと思う。


1日1回クリックして頂けたらうれしいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

【 2015/07/08 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)

発音のコツ:基礎を1つ1つ積み重ねる

次のTweetに関連して私が行ったTweetをまとめておく。

=====Tweetまとめ=====
 【文化的違い:表現法/ジェスチャーに関して】
 
 首を縦に振る(うなずく)=nod/nod one's head/nod yes
 
 ・日本と英語圏ではyesの表現法が同じ
 
 ・実際に振るのは頭か顔だが日本語では「首」英語では「頭」と表現
 
 ・インドではyesの時、首を横に振るらしい
 
 
 以前タレントがインドのレストランでの話をしていた。メニューを見ながら注文したらウェイターが首を横に振るので「その料理がない」と思い、別のメニューを注文したらまた首を横に振った。それを5,6回繰り返したら、結局注文した全てが運ばれてきたと(笑)
 
 
 
 発音のコツ、というか英語に限らないが、どんなことでも上達への道は、基本を1つ1つ積み重ねること。
 
 例えばface,fitなど日本語になっているものは特に注意。いつも言ってる通り外来語に注意ということ。つい「ふぃっと」と言ってしまわないように。Fは下唇をかむこと。日本語にない音だから意識的にする必要あり。 
 
 基本をおさえないと非常に聞きにくい、場合によっては理解してもらえない。先のRT「おもてなし」でもあり、コミュニケーション能力=相互に理解しあうこと、に通じる。
  
 日本語と英語は言語的距離が最も遠いから、お互い予想もしないような誤解を生むことも少なくない。
 ネイティブ話者の書いた言語習得の専門書に「すしとビフテキ」につき"Sushi&Bisuteki"と書かれていた。 
 
 日本人がFの代わりと思って使っている「ふ」は、ネティブ話者にはFではなくSに聞こえるのだろう。そんな誤解はたくさんあるだろうから、外国人との相互理解は、基本を積み重ねて真剣にやらなければならない。
【 2015/07/04 】 発音・スピーキング | TB(0) | CM(-)

キッチンタイマー

キッチンタイマーを買った。 好きな色、スカイブルー。
 

Speakingテストで話す前の「考える時間」を測るため。 
すでに持っているストップウオッチでもいいかな、と思ったが買ってよかった。便利。 

ストップウオッチとの違いは、設定時間が来るとアラームが鳴ること。 
それを何回でも繰り返せるので受験者が多数いても大丈夫。 

キッチン使用を想定して、立てかけたり、壁につけたり(後ろに磁石がついている)もできる。
単純な道具はシンプルでいい。 単4電池1本なのもいい。 

料理や試験など時間が決まっていて、時間を測ってやってみたい人にはオススメ。 
ピンク、黄色、緑などカラーバリエーションも豊富。
【 2015/07/03 】 雑談(英語) | TB(0) | CM(-)

「ジャスト」≠jast:綴りや発音学習にとって外来語は地雷

「ジャスト」の綴りに関して、うちの大学生達の回答で実に多かったjastを見て、いつもの主張を行うこととする。

「外来語(片仮名語)には特に注意!」

基本中の基本である単語でさえ、こうもたくさんの人が間違えるのは外来語が邪魔をしているから。
そして、学校教育において、外来語と英語の違いを教えられていないからだろう。


外来語は意味を覚えるには便利だが、発音や綴りにとっては恐ろしいトラップだ。日本人にとってはあちらこちらに地雷がうまっているようなもの。

発音記号=dʒˈʌst

[ʌ]は日本語にない音だから難しいかもしれない。しかし、難しく感じさせたのは学校教育のせいだろう。単語が出てきたときに、音や、音と綴りの関係を説明する教師はほとんどいないのではないか。

次のように最初から学べば難しいと感じることはないだろう。

[ʌ]は、「あ」のようだが「お」をいうつもりで言うとよい。そして、この音を出すべき単語の綴りは"U"である場合が多い。ex.cut, but, fun, guy

これらを発音するときは「お」を言うつもりで「あ」を言うとよいだろう。

( ちなみにjustの最後にも注意。日本語「ジャスト」はローマ字で「jasto」だが、英語では綴りからもわかるとおり、最後に母音「o」を入れてはいけない。「ト=to」の「t」だけを発音しなければならない。)

会社=companyも[ʌ]である。そしてヨーロッパ人の中には「こんぱに」と言う人も少なくない。日産社長ゴーン氏も「こんぱに」と言っている。

母=motherも[ʌ]。

一方、父=fatherは[fάːðɚ|‐ðə]。

母と父では、綴りも発音も違う。

[ʌ]と[a]の聞きわけ、言いわけは日本人にとっては非常に難しい。どちらも「あ」に聞こえるから。

しかし、コツの1つは先述の通り[ʌ]は「お」を言うつもりで発音する。

そして聞きわけのコツは次のことを知っていること。

[ʌ]は[a]よりも短く発音される。(例:butは「ばっt」まはた「ぼっt」であって、「ばーt」ではない。)


うちの学生の多くがfatherを発音すると「ふぁざー」となるが、実際は「ふぁー」と伸ばさなければならない。

一方、母は伸ばさない。よって「ま(も)ざ」または「ま(も)ずぅ」のようにきこえる。


発音記号がわからなくても、大抵、綴りから音を推測することができる。

単語の1つ1つにつき注意を向けていくとよいだろう。


発音について、様々なコツを学びたい方は拙著「発音PREMIUM]を参照して頂きたい。
  







【 2015/07/01 】 発音・スピーキング | TB(0) | CM(-)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。