英語・英語教育・TOEIC

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IT業界でインド人がトップになったわけ(Twitterまとめ)

私が先日Tweetしたものをまとめておく。
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先日TVで聞いた。「GoogleやMicrosoftのトップはインド人」。
インドは数十年前まで階級制、階級ごとに就ける仕事が決まっていた。今もその名残りあり。ITはその規則にない新分野だから階級関係なく優秀な人がこぞって参戦、英語もできたから世界的活躍が実現された。

インド等の植民地や東南アジア等の多民族国家の国民は大抵英語ができる。それだけ見るとうらやましいが、彼らが英語ができるのは意志に反して(または、かかわらず)である。自分達の言葉・文化があるのに英語(文化)を強いられるのは望んでいることではないだろう。

隣の芝生は青く見えるもの。でも、どんなことも長所・短所は裏表。
日本は英語の影響を受けなかったら独自の文化を長きにわたり醸成し世界に誇れるものとなっている。
英語については、正しい方法で集中トレーニングすればよい。

インド英語は難しいと言われる。確かに、ある音声学の先生もおっしゃっていた。
「学会でインド人がいたが、英語がよくわからないから逃げた(笑)」

インドやフィリピンくらいに多くの国民が英語を話せば、「これが我々の英語だ。米国人の発音の方が変なんじゃないの?」くらい言えるだろう。日本人の英語はそこまで浸透していないから強気になれないかもしれないが、話すときは自信を持ってよい。ただ、カタカタ丸出しだと全く伝わらないか誤解を生む場合があるから基本は大事。
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*2番目のTweetの「インド等の植民地」は、「過去において植民地だった」ということ。
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【 2016/09/21 】 雑談(英語) | TB(0) | CM(-)

帰国子女による発音指導の問題点、ear/year

日本で生まれ、小1から大卒まで米国で過ごした女性の発音講座の動画を見た感想

「ああ、中途半端だ」

テーマはear/yearの違い。

これは日本人のほとんどが知らないことだろう。違いを知らなくても差し支えないから重要度は低い。職人技というか、マニアックなこだわりの部分といえる領域だろう。

動画における説明は意味不明だった。コメント欄に「わからない」と散見された通りだった。

原因は、説明が感覚と体験だけに頼っているから。あたかも日本人が「私が/私は」の違いを感覚で説明する感じ。

発音記号に全く触れないのもどうかと。
微妙な違いこそ、分析的な説明が有効なのに。


発音指導の専門教育も受けていないようだし、英語関連の学位もないようだし。米国で英語を教えていたわけでもないようだし。要するに英語指導については素人ということ。

日本語指導の資格も経験もない日本人のあなたが、日本語について自分の今までの経験だけを思い出しながら、外国人に米国で説明するようなもの(まだ、日本語ネイティブという点ではあなたが勝っているが)。

日本語の微妙なところについて、あなたが外国人に説明する場合を考えれば、どれだけ素人なのかが想像できる。

せめてもの救いは、情報が無料ということ。

ただ逆に言えば、品質の保証は全然なし。利用者の判断に委ねられるということ。

これがよい、と思う人はそれでよいが、そうではない人もいるかもしれないので、一応指摘しておく。

母語話者と帰国子女の発音は、日本人からしたら区別がつかないほど同じように聞こえるが、厳密には違いが存在する(また、彼らの話す日本語の端々にも微妙な違和感があったりする)。

よって「これが正しい発音なんだ」と思うのは適切ではない(個人差もあるし、英米の違いもある)。

動画の中で「発音は完璧でなくていい。伝わればいい。発音できなければそれでもいい。『日本語にはない音だから難しい』と言えばいい。」と語られていた。

しかしそれでは、「英語は日本では使われていないからできません」と言えばよいことになってしまう。

なぜ、こういうことを指摘するかと言えば、帰国子女的な人が英語講座を行ったり教材を販売したりするのは昔からあり、多くの日本人がなんの疑問ももたずありがたがって手本にしようと思ってきたし、そこに潜む問題点を指摘する人がほとんどいなかったから。


どんな事柄にも、良い点があればよくない点もある。私はそれを指摘しているだけである。
これをどうとらえ、利用するかは個人の自由である。


ちなみに、earとyearは違う。

an ear / a year

である。つまり、最初の音につきearは母音、yearは母音ではない。

ear [íɚ(米), íə(英)] / year [jíɚ(米), jíə(英)]
(英国では、どちらも最後のrを出さない。動画の中ではこの点に一切触れず、rを出す音だけが正解のような印象を与えている。これは非常によくない。米国の音だけが正解ではない。母語話者や非母語話者の素人指導者が犯しやすいこと。そうすると、あたかも米国だけが正しいという、発音にとどまらない感覚が刷り込まれてしまう。国際コミュニケーションのための世界共通語としての英語の学習としてはよくない。)

earの[í]は、日本語の「い」と同じようだが口角はもっと広げる。

問題はyearの[jí]。
発音記号を見ただけで、まず文字が2つあることがわかる。つまり、これらの音を出している時間がearの[í]よりも長いことがわかる。

[j]がわかっている日本人はとても少ない。
これができなくても通じるから構わないが。

コツは「い」よりも口角を広げ「ぎ」というつもりで実際は「ぎ」と「い」の間のような音をだす。
単に「い」ではなく「ぎ」というつもりが大事。

"YES"も実は[j]から始まるので、「ぎぃえぇS」という感じ(あくまでも「ぎ」をいうつもり。口角を広げることも大事。そうすると発音しやすいし)。

参照:BBC Learning English
[j]について
https://www.youtube.com/watch?v=hbmqt19efi4

最近の英語学習は無料素材もたくさんあって便利。
無料のものを利用する際は、目利きが特に必要となることも忘れてはいけないだろう。
学習者の皆様が上手に利用されることを望んでいる。
【 2016/09/11 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)

現在完了形のニュアンス

<<英訳問題>> 

「私はその問題が解決されるまで、東京に行かないだろう。」

これを英語にするとどうなるか。

「東京に行かないだろう」は

I will not go to Tokyo.

∵未来の話なので"will"を使う。

問題は「その問題が解決されるまで」をどう英訳するか、である。

まず、「問題が解決される」は

The problem is resolved. (solvedでもよい。単語の長さ・音の雰囲気からresolvedの方が「しっかり解決」した感じが強いのではないか。)

そして時制を考えると「その問題が解決される」のは未来における話であり、本来なら未来形で

The problem will be resolved.

しかし、本問においては「その問題が解決されるまで」は副詞節。

∵「解決されるまで」が、「行かないだろう」を副詞の役割で修飾している。


そして文法におけるルール「副詞節における『時・条件』は現在形で未来を表す」に従う必要がある。

よって、正解は

I will not go to Tokyo until the problem is resolved.


ここまででよいのだが、ここからは中級以上の人が感じるべき「ニュアンスの違い」について。

上に挙げた正解と次の英文の違いがわかるだろうか。

I will not go to Tokyo until the problem has been resolved.

この英文の後半は現在完了形。

until以下の副詞節は現在形を使うというルールに反するのではないか、と思う方もいらっしゃるかもしれないが、これもありである。
なぜなら、現在完了形も現在形だから。

現在完了形の基本については以前記事にした

また拙著にも詳述してある。 

英語初心者からの卒業 ザ・現在完了形」Kindle版(100円)

MAGICAL 実用英文法」Kindle版(500円)

                 

現在完了形の意味するニュアンスに「完了・結果」がある。

been resolved とすることにより「問題がすっかり解決された状態」というニュアンスになるのだろう。
つまり「問題がすべて、完全に解決されきった」という感じなのだろう。

このような語彙・表現の違いは、話し手・書き手の気持ちのニュアンスによって生じる。

聞いたり、読んだりするときは、そういった点に気を配るのも面白いし、自分が話したり、書いたりするときにはニュアンスの違いを出せるようにしていくとよいだろう。


【 2016/09/07 】 MAGICAL 英文法 | TB(0) | CM(-)