英語・英語教育・TOEIC

英語にまつわる色々な事を書きます。Amazonベストセラー第1位「MAGICAL 実用英文法」。その他「発音」「会話」「TOEIC」などオススメ電子書籍はコチラです⇒ http://t.co/CgueYZtnXj
091234567891011121314151617181920212223242526272829303111

話せるようになるための議論は常に前提が抜け落ちている

東京都小学校英語活動研究会  第5回研修会 にご参加頂いた皆様、ありがとうございました。


とても楽しい英語活動、そして有意義なお話を伺うことができました。


活動では、子供を飽きさせない技など色々伝授して頂きました。ベテランの先生ならではでした。

講演においては、小学校英語に関して「言語習得」の観点が大事だということでした。

単語や表現を繰り返し言わせるだけでは、よくない。自分の頭を使って何かを表現して初めて習得の練習になると。

その両者では脳の使われる場所が違うとのことでした。

繰り返すだけでは、オーム返しにすぎない。オームは過去のことも未来のことも話せない。それらを考えて話せるのは人間だけだと。

それゆえ、発音にはこだわらず、オーム返しにならないような練習が大事である、とのことでした。



確かに、そうだと思いました。

しかし、発話の前提としては発音、とりわけ強勢や抑揚に関してはオーム返し、ないしパターン練習が必要であり大事であると、私は思います。

日本語が、英語との言語的距離が最も遠いことを考えればなおさらです。

教室での話す練習ではお互い日本人同士だから日本語英語で問題はないでしょう。そして、たしかに「日本語英語」でも外国人に通じるかもしれませんが、聞く側に相当な負担を強いると思います。

外国人が話す下手な日本語を聞く場合を考えればわかりやすいでしょう。


また、いつも思うのですが英語活動の研究として話題にあがるのは「活動」ばかりであって「習得」がありません。

先ほど「言語習得の観点が大事」とありましたが、それでさえ「話す練習」に関してです。

聞く練習はどうするのでしょうか。

文科省は「小学校では聞きとることを目指していない」と言って無視すればよいのでしょうか。

それならば中学や高校で訓練するのでしょうか。
それも、あまり期待できそうにありません。


言語習得の第一段階は、大量のインプットです。
ネイティブ話者は小学校に上がるまでに17000時間のインプットがあるらしいです。また、ヨーロッパ人は、母語が英語に類似している上に、テレビの英語放送など色々な形で英語の影響を受けているはずです。

そういう環境にない日本人が、大量のインプットなしに「話す」練習をいくら頑張ったとしても、ただのオームが、ちょっと賢いオームになるくらいのような気がします。

言語習得のあるべきプロセスを無視して「話す」練習方法ばかり議論するのは、あたかも一番重要な沈殿物に触れようとせず、うわずみ液ばかりすくいとろうとしているようにしか見えないのです。


リスニング練習ほど地味で、苦しくて、時間がかかるものはありません。
だからこそ、そこに触れたがる人はほとんどいないのでしょう。
教育政策を話し合っている学者たちのリスニング力も、ほとんどは留学中に身につけたものでしょうから、リスニング練習の重要性をわかっていないのでしょう。また日本で頑張った人がいて、「リスニング訓練の重要性」を主張しても相手にされないでしょう。
そして小中高の先生で、そこまでリスニング訓練の重要性を実感できるほど英語をやりこんでいる人はほとんどいないのでしょう。

結局、目立ちやすく、やりやすい「話す練習」の議論ばかりになるのでしょう。


このブログをご覧の方で、本気で英語力をつけたい方は、ぜひインプット練習に力を入れてみてください。


日本での英語習得を目指す方には、拙著Kindle版「禁書 日本でやりきる英語習得の真実」をお勧め致します。
   

1日1回クリックして頂けたらうれしいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





スポンサーサイト
【 2014/11/29 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL