英語・英語教育・TOEIC

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「多くの中高生:英語は将来使わないと予想」→義務教育での英語の授業はスピーチ・芝居を

次の記事があった。
"9 割の中高生が英語の必要性を感じつつも、半数は「使わない」未来を予想 - ベネッセ教育総合研究所"
http://blogos.com/article/101110/


英語に限らず嫌いな科目は「何で勉強しなければならないのか。将来使わないのに。」と思うだろう。
数学なら「何で因数分解をやらなければならないのか。社会で使わないのに。」と。
逆に好きなら「数学的思考がおもしろい。」「すらすら解ける人はかっこいい。」と思うだろう。

英語についても同様。
好きであれば「英語はおもしろい。言葉の並び方、音のひびき、日本語との違いなど、色々がおもしろい。」「すらすら読めたり、ぺらぺら話せる人はかっこいい。」
(英語に限っては、好きでない学生も含め9割が「英語を話せるのはかっこいい。」と感じており、特殊であろう。この「かっこよさ」を利用するのが教育上有効であろう。)


どの科目であっても学校教育段階では、「将来それを使う自分」を十分に想像できないのは当然だろう。
しかし、その科目を楽しく勉強する者もいれば、ひどく嫌う者もいる。

違いはどこにあるのか。
勉強ができる生徒は次のどれか、またはすべての考えをもっているのではないか。
・将来必要だから(留学や仕事で)
・できたらかっこいいから
・おもしろいから

一般に動機付けは2つに分けられる。
統合的動機付け(integrative motivation)、道具的動機付け(instrumental motivation)。

前者は「目標言語の文化・社会を理解し同化したい」というもの。カナダなどではよく見られるとのこと。
後者は「試験に合格したい、就職に役立てたい」など功利的なもの。どちらも大事であって、どちらであってもよいだろう。

学校教育で、英語に限らず科目を教える場合、「その科目についての動機付けや、勉強する理由」が存在するとよいだろう。
一番単純なのは、「よい成績をとればよい進学・就職につながる」であろう。

この理由だけでがんばれる生徒はそれでよいが、それではまったく足りず、その科目に嫌悪感を抱き勉強しない生徒は多いだろう。
なお、この調査結果によれば「就職に役立つ」「外国人と友達になりたい」「音やリズムがおもしろい」などと、8~5割ほどの中高生が考えているように見える。
ただし、注意したいのは回答が選択制であること。
おそらく多くの生徒は「そんなには思っていないが、この中から選ぶならこれかな」くらいのものであろう。


英語に関してこのような状況を改善する方法はあるだろうか。

先生が「英語の必要性や楽しさ」を教えるのはよいことだろう。ただし、生徒は説明を聞くだけでは実感できないかもしれない。

1つ有効だと思うのが、「英語のスピーチやドラマ・芝居の暗記と発表」ではないか。

例えばスピーチについて。
まず原文を聞いたり読んだりして内容の理解に努める。これにより、リスニングやリーディングが鍛えられる。英語の音やリズムに慣れ、チャンクごとに理解できるようになる。
そして暗記をすることにより、語彙や表現をそのまま覚えることができ、英語の感覚も身につく。
最後に発表することにより、「英語を話す自分」を体感できる。そして、「ペラペラ話すかっこいい自分」を体験できる

従来からしばしば行われている「例文を暗記」だけでは無味乾燥かもしれないが、「発表」という目的があること、「英語を話す自分」を体感できること、という点で大いなる違いが存在する。

なお、重要なのは「意味を考えない丸暗記」はダメということ。それでは覚える意味があまりない。(幼児期は、意味を考えずに音だけを丸暗記するのも言語習得として重要であり、また当然のことだが、知的能力が発達した中高生の場合、それでは非効率的である。)

恥ずかしがる生徒も少なくないかもしれないが、構わずにやったほうがいいだろう。恥ずかしさの軽減という観点からは、1人のスピーチよりも、仲間との英語劇のほうがやりやすいかもしれない。

いずれにしても、英語の正しい発音をすれば「恥ずかしさ」を感じるのは当然である。英語と日本語はまったく異なる言語なのだから。この点もあらかじめ教えたほうがいいだろう。

また、調査結果で多くの生徒が「英語の勉強で大切なのはたくさん話すこと」と回答しており、さらに、これは一般的にも思われていることである。しかし、「話す」前提として「大量のインプット」が必要ということを忘れてはならない。

受容語彙(聞いたり読んだりできる語彙):産出語彙(話したり書いたりできる語彙)は、2:1とも3:1とも言われており、さらに、この割合は受容語彙を5000語以上を持っている場合であるとも言われている。つまり、まずは大量の語彙・表現を持っていなければ「話す」ことはできないのである。

この観点からも、「すべて覚える」学習法は「話す」ために有効と言える。

そして、文科省による英語を学ばせることの目標:「コミュニケーション」は、何も1対1の会話だけではない。会議での発表やスピーチだって立派なコミュニケーションであってその練習は必要である。学生のうちに経験させるに値する活動であろう。

なお、スピーチなどを全部覚えてしまうというのは、英語が苦手な人にとっても非常に強力な勉強法である。大学受験などにも大いに役立つし、仕事で英語を話すときにも自然と出てくるはずである。

最後に、スピーキング、スピーチ、発表、芝居など、どれも「英語を音声化」することである。
4技能のうち、もっともアピール力があり、ほとんどの人が「かっこいい」と感じる部分である。
英語教師にはぜひ、英語の正しい音、リズムを生徒に指導して頂きたいものである。
もし、自信がないようなら、拙著「発音PREMIUM」をご一読して頂きたい。

       

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【 2014/12/20 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)
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