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CEFRの理念と日本での適用

まず、CEFRは次のものの頭文字をとったもの。
Common European Framework of Reference for Languages: Learning, Teaching, Assessment。
言語のためのヨーロッパ共通参照枠。見ての通り複数の言語が想定されており、また教育だけでなく、学習、評価にも使える。
なお、呼び方は「せふあーる」。人によっては「せふぁーる」「せふ」。

次のTWEETがあった。
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しかしその一方で〈リレー連載〉私の本棚では放送大学の大橋先生が「CEFR再読のすすめ」。複言語•複文化主義を推進する上で、CEFRは「部分的能力」を認めていると言及。レベル表以外の部分の再読を進めている。

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https://twitter.com/rich_coast/status/568195236859523074

上のTWEETをもとに、以下私のつぶやきと補足を述べる。
レベル分けだけでないCEFRを知りたい方はご参照頂きたい。


=====TWEETまとめ=====
海外の教授法・学習法などをそのまま持ち込んだがゆえに日本の英語教育が旧態依然なのは過去100年以上に渡る。CEFRもそのまま持ち込んだところでうまくはいかない。なかにはうまく修正して利用している学校などはあるが。
>続き
CEFRは修士論文で扱った。日本の高校教育への応用を研究した。その過程で日本版製作の現場にも立ち会った。イベントではフィンランドの有名な研究者の通訳もした。結論は直接適用は困難だが(ヨーロッパのものだから)修正すれば可能。
>続き
CEFRは世界中で注目されているが注目はほとんどがそのレベル分けのみ。
大きなポイントは3つでそれぞれ問題点があるがここでは書ききれない。①普遍的なスケール②積極的ディスクリプター③複言語主義。つまり①英語に限らずどの言語でもOK②基本的にcan doで表記
>続き
③につき、多言語主義(multilingualism ある地域に2個以上の言語が存在するが人々は交流しない)とは異なる。複言語主義(plurilingualism)は交流する際双方が自分の中で複数の言語や文化に関する知識を有機的に使いコミュの目的を達成する)。
>続き
③では部分的能力(partial competence)を認める。理由:CEFRの目的が異文化をもつ人同士の言語を通しての相互理解(外国語を完ぺきに習得することではない)。その能力は異文化間伝達能力(intercultural communicative competence)によって支えられる必要あり。
CEFRの本来の目的をよく考えたほうがよい。ヨーロッパにおける戦争回避のため言語を通じて双方を理解しようとした。「わかりあう」大切さ。
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まず重要なのはCEFRの基本コンセプト。
上のTWEETの1番最後にもあるが、CEFRはヨーロッパで生まれた。目的は戦争回避。隣国同士は戦争をしがち。例えばドイツ・フランスは19~20世紀に3度も戦争をしている。
お互いの言語や文化を理解することによって争いをやめ平和な世界を築こうとしたのが根本。つまり言語教育的目的ではなく、社会政策的目的だった。

【各特徴の長所】
①レベル表記の普遍性ゆえ、移民など、どの国へ行っても自分の言語能力を証明することができ就学・就職しやすい
②「~できる」との積極的表記は、異文化交流に役立つ
③複言語主義は個人の中に複数の言語・文化知識を有するので異文化交流に役立つ

CEFRを日本で使用する場合の問題点を考える際の視点は2つ
①スケールの普遍性
②言語的・文化的距離(英語を想定した場合)

【問題点】
①スケールの普遍性ゆえの問題点
・表示の抽象性
・レベル分けが6個のみ

前者に関し、例えば「英語でテレビを見ることができる」では広すぎる。「日常生活を扱ったドラマをテレビで見ることができる」などと細分化する必要あり。
∵ドラマ・ニュース・バラエティなど、またドラマの中でも戦争、恋愛、コメディーなど分野によって単語・表現などが大きく異なる

後者に関して、レベルをもっと多くするべき。
∵小学生など初心者においては「アルファベットが書ける」なども評価すべき(ヨーロッパでは問題とならないが)。また、中学3年間ずっと同じレベルの可能性がある。その場合、レベルアップできず学習意欲に悪影響

②言語的・文化的距離(英語を想定した場合)の遠さゆえの問題点
・「知っていること」が言及されていない
・語彙・文法が言及されていない

これらはヨーロッパ言語・文化同士では問題とならないからだろう。しかし、日本においては評価されるべき。

前者に関して、例えば「国際電話をかけることができる」だけでは不十分。
∵「国際電話のかけ方を知っているが、かけたことがない」を評価できない

後者に関して、語彙や文法も評価されるべき。語彙の優先順位も考慮されるべき。
∵言語的距離が最も遠いため文法的理解も重要。語彙に関し、例えばヨーロッパでは「フォーク・ナイフ」が優先されるだろうが日本では「はし」が優先される

CEFRは1996年に誕生した新しい研究対象。
誕生年はその名を冠した草案がCOUNCIL OF EUROPEによって出版された年。
多くのフィードバックから改訂を行い商業出版したのは2001年。日本語版は2004年。
日本語版が出たことにより日本においても英語関係者だけでなく他の言語関係者の多くも注目し始めた。





「外国語教育(2) 
外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠 追補版」
(3,024円)
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255007953/


しかし根本アイデアは第2次大戦後に生まれ、多くの人たちが熟考を重ねて40年以上もかけて練り上げてきたもの。
CEFRを単なるレベル分けだけで使うのはもったいない。
「言語・文化を理解しあうことによる平和希求」の理念をぜひ生かしたいものである。


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【 2015/02/19 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)
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