英語・英語教育・TOEIC

英語にまつわる色々な事を書きます。Amazonベストセラー第1位「MAGICAL 実用英文法」。その他「発音」「会話」「TOEIC」などオススメ電子書籍はコチラです⇒ http://t.co/CgueYZtnXj
0812345678910111213141516171819202122232425262728293010

教授法をこねくっても仕方がない→自律学習につなげる指導を

次のようなTweetをもとに、以下私見を述べる。


教授法は流行り廃りがある。訳読がダメだからコミュニカティブへ。文法より会話、日本語でやるよりも英語で、など。英語教育史の中でころころ変わる理由は簡単。
どれも効果が上がらないから。

教育政策や教授法の議論は常に次のことを無視している。
「語学に限らず何かを習得するためには多大な時間が必要である。」

英語の場合まずは大量のインプットが必要ということを無視している。
かつて自分たちがどれほどの時間をかけ、どれほど繰り返して日本語を習得したのかを忘れている。つまり、言語習得の基本を忘れている。
それを無視して「効果的な指導法」をとっかえひっかえしても、砂上の楼閣でしかない。

それゆえ私は大学院修士時代、英語関連の中でも政策を研究した。授業時間を増やす政策を実施しなければ根本的な解決はできないと思ったから。

しかし、大幅な授業時間の拡大は当分ありえないだろう。
そこで、授業時間が限られているというなら、最低限やるべきことは、自律学習につなげられるような指導。この点、上のTweetの言うとおりである。

つまり、聞く、読む、話す、書く能力の練習の仕方の指導。文法訳読もよいが、それだけだと「解読(かいどく)」であり「読む」とは言えない。「読む」とは「一定のスピードで読む」である。
もし、英語教師が日常的に英語を読んだり聞いたりしておらず、そういう能力を備えていないというならば、そういう指導はできないだろう。

よくウェブニュースで見かける「英検準一級、TOEIC730を取得している教師が少ない」(例えば、コチラ)が本当で、なおかつ、それら試験を準備なしで通過できるほどの英語力を持っていないのであれば、「訳読」の指導で終わってしまう可能性が高いだろう。

(資格をとる必要がないからとらなかった、という考え方もあるが、一理しかない。教師になるための門をあけるためにはそれでよかったかもしれないが、教師になった後は、必要なのではないか。生徒の中には英検やTOEICを受ける、受けようとする者もいる。そういう生徒から試験対策、受験のコツを相談された場合、「教師の免許」の範囲外だからわかりません、と答えるのだろうか。
私は高校の時、体育の授業で柔道が必修だった。体育の教師が指導したが、その先生は黒帯を締めていたので「安心感と信頼」を感じたものだった。)

【「読む」の指導例】
wpm(words per minute=1分間に読む語数)を記録する(ダイエットやスポーツと同様、自分の記録が上がっていくと意欲が増す)。
①指導前に1つのまとまった文章を読みwpmを出す。
②文法、語彙の指導はもちろん、「かえり読み」をしないための技術(チャンキングなど)を指導。そうやって文章全部の意味がわかった上で、同じ文章を読みwpmを出す。
③同じ文章を翌日、翌々日、1週間後、など何度も読みwpmを出す。
次第にwpmが上がり、上達が実感でき、学習者のやる気が増すだろう。

ちなみに、高卒時点の読みのスピードの平均が100wpmというデータがある。
150wpmになれば、「一定のスピードで読む」ことができるようになったと言えるだろう。
平易な文章で、それを体感させ、達成感を感じさせることも有効だろう。


スポンサーサイト
【 2015/06/06 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)
トラックバック
この記事のトラックバックURL