英語・英語教育・TOEIC

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英語教員「話す・書く」強化&今後の英語教育 

「英語教員「話す・書く」強化 文科省、400大学で共通授業 」という記事が日経電子版にあった。

記事の重要部分は次の通り。
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文科省が次のことを決定した。
①英語教員志望者の「話す、書く」力を強化する
②そのため全国約400の大学で基礎的な授業内容を共通化する

②につき、共通の授業は「コア(基本)カリキュラム」と呼ばれ、医学部や歯学部では導入されているが、教員養成過程に取り入れるのは初めて。

①につき、
話す力の強化策として、時事的な話題に関してディベートをする授業を増やす。中高生の授業でディベートを実施できるよう、模擬授業の必修化を検討する。
書く力の強化策として、あるテーマについて自分の考えを記述する授業を増やす。

また、2020年度以降、小学5,6年生に英語を正式教科になる予定なので、小学校の教員免許を取得できる約230大学でも英語の共通授業を導入する方針らしい。
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まあ、いつも言っていることだが、理想論ばかり並べているとしか思えない。

以前決定した「高校の授業は英語で行う」も実施されているところはほとんどないらしい。

英語で言われたことが聞き取れないのに、討論なんてできるわけがない。
自分の言いたいことだけ、それに関する単語や表現を覚えてただ言うだけ、みんなが自分の言いたいことを言うだけになるのは明らか。

インプットの重要性を忘れないでほしい。
授業時間は限られているから、授業中に読む、聞くの練習が十分取れない場合が多いだろう。その場合、毎日各自が行うべき、と言及すべき。

それにしても、「時事的な話題に関してディベート」は英検1級レベル。
それを大学生にやらせようということになる。
かなり無理がある。

いっそのこと教員になるための条件として、政策を机上であーだこーだ考えるよりも、英検1級または準1級を必須にしたらよい。

大学の授業もその方がやりやすく、学校間でのばらつきも出にくい。
なにより、資格取得を目指すことは、学習者にとって大きな勉強意欲につながるから。

英語教育の歴史100年以上の間、まったく効果があがっていない最大の理由は、海外で英語ができるようになった日本人が帰国して指導者になって、日本における英語習得法を考えているから、と個人的には思っている。

つまり日本における英語習得の大変さや、海外での学習とは異なることを、政策決定者がわかっていない。もし、わかっていながら、理想論ばかり並べているとしたら無責任でしかない。(大抵のバターンは、「英語ができるようになったらカッコイイな!」と期待に胸を膨らませて中学に入るも、1年生の2学期には英語が嫌いな科目1位になる。そして英語への苦手意識を持ち続け、「中高6年間も英語を学んだのに全然しゃべれない」と悲観的な気持ちを持ち続けること。私はこのパターンを崩したい。)

日本において学習するためには、修行、鍛錬とも呼べるような、意識的な反復学習が必須であり、そのことを明確に意識しなければならない。

それを可能とする有効な方法の1つが、資格取得である。
資格取得のためには、いやでも反復学習をすることになるからである。

なお、「修行」を必要とするのは、ある程度使えるレベル(英検準1級レベル以上)になるための場合(もちろん、それ以前のレベルにおいても、習得のために反復練習をすることは大切ではある)。

日本で英語を習得した人ならだれでもわかっていると思うが、「修行」は必須であり、非常に大変である。

ただし、本気になれば3年(3,000-4000時間)ほどで達成できるものであるのも事実。

これを日本人全員に学校でやらせるかは、今後考えたほうがよいかもしれない。
つまり、全員にやらせるのはもっと簡単なレベル、基本的な国際交流、道案内、旅行などでなんとか使える程度のものでよいかもしれない。
それ以上のことは、英語専攻コースを希望する者、英語の専門家を目指す者がやればよい、としてもよいかもしれない。
それだけ、日本における英語習得は難しくて、専門的な訓練が必要なものである。

英語の学習や教育の分野で、まず最初に行われなければならないのは次のことであろう。
「英語習得」は、すてきな外国人と会話を楽しみながら楽に身につけられる、というような誤った認識を払拭し、他の学問・技芸と同様「修行」が必要だということをしっかり認識し、また認識させることである。
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【 2016/01/16 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)
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