英語・英語教育・TOEIC

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「スピーキングだけ」=植民地にされた状態

3月30日の記事で、「英語母語話者は、非母語話者のことを考える必要がある」というようなことを書いた。

これに関連していると思われるブログを発見した。

内田樹の研究室
「リンガ・フランカのすすめ」


とても興味深い内容なので、ちょっと長いが全部読んでみて頂きたい。

要約すると以下のような感じ。
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言語は政治的に強い意味を持つ。

国際共通語=英語を母語とする者は、国際競争力で最初から圧倒的アドバンテージを持つ。

話し合いで反論されたとしても、「自分達のルールがグローバルスタンダードだ」「非母語話者の英語がへたで、よく理解できない」と主張できる。

このような圧倒的アドバンテージを維持するためには、非母語話者がスピーキング中心の学習をするのがよい

これは植民地政策を実施する側のやり方(仮に、支配されている側の人間が、文法などを学習し、支配者が読んだことがないような難解な書物や古典などの知識を披露するようになると都合が悪い)

日本の語学教育が明治以来読み書き中心であったのは、「欧米にキャッチアップ」するという国家的要請があったから。戦後、オーラル中心に変わったのは、「戦勝国アメリカに対して構造的に劣位にあること」が敗戦国民に求められたから

筆者の提案=世界共通語たる英語に関しては「英語」の名称をやめ、従来の英語とは別の存在とし暫定的に「リンガ・フランカ」と呼ぶ。

非英語圏の英語教育は「リンガ・フランカ教育」と「英語教育」に二分すべき。日本の英語教育が失敗しているのは、この2つを混同しているから。
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内田氏の主張は興味深い。

国と国との関係において、確かに言語は極めて大きな影響力を相手に与える。思考や文化を左右する。

英語に関して、話す能力ばかりを学び、しかも話題は現代の世俗的なことばかりでは、学習者は深い思考を得られず、相手の考えや文化の影響を受けやすい。

つまり、両者の関係性の軸が相手側にある。

一方、深みのある内容、論理的な内容、歴史的な内容などに関するものを理解したり話したりするには、会話ではない「机に向かった勉強」が必要。そして、これらを操れるならば、関係性の軸を自分の中に置くことができ、相手の思考や文化に流されず、「支配」されることがない。


英語教育では、「とにかく話せ」「まずはコミュニケーションだ」という傾向が極めて強いが、以上の内容から考えても、妥当とは思えない。
ビジネスの世界でグローバル化だから「話せなければだめだ、だからまずはスピーキングだ」と考えるのは短絡的ということ。

私がいつも主張している通り、まずは大量のインプットが必要。

インプットの段階で、文法などを学び、自分を中心とした英語の獲得ができるようになるのである。
ブロークンでも、たどたどしくても、しっかりとした内容を語ることによってこそ、相手からの信頼を得て、強い人間関係を結べ、最終的にはビジネスの目的も達成しやすくなるのではないだろうか。




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【 2016/04/06 】 英語教育 | TB(0) | CM(-)
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